都道府県 福井県
助成額 1,750,000円
活動開始日 2024/2/20
活動終了日 2024/6/30
助成金で行った活動の概要
活動分類表7 被災した能登半島の山間部の小さな集落・避難所を廻り、在宅避難者や要介助者を対象に入浴サービスを行う。特にお年寄りや要介助者に声をかけて、トラックの中を改造した浴室への介助をして入浴していただくという活動。
毎日の運営方法としては、毎朝、トラック内の1立米タンクに水を給水してから、山間集落に移動し、目的地に着いたらトラック内に設けたボイラーで湯を沸かして、浴槽に給湯する。その後、対象集落の人に呼び掛け来て頂く。また、待ち時間に簡単な茶話会を行い、住民同士の交流を測ると共に、在宅被災者の要望の聞き取りは、体調が問題ないかの傾聴活動も同時に行う。当助成金の使用は、移動入浴サービスの全体管理業務、入浴サービス車のメンテナンス及び諸機材の点検及びガスボンベなどの交換業務、苦情受付、自治会及び行政との調整業務とし、連携団体に委託する費用に充てた。また、毎日の移動入浴サービスカーの運転と入浴サービス業務は、別のNGOからの助成金をもらい報酬を支払うことになったので、本助成金からは外した。
活動日数 85日
支援対象者実人数 60人
支援対象者延べ人数 355人
参加ボランティア実人数 3人
参加ボランティア延べ人数 85人
本助成金による活動の成果
自衛隊や公共の入浴サービスを利用することが難しい人々を取り残さないようこちらからで向く入浴サービスを行い、数では計ることが出来ない成果を上げることが出来た。
発災から四ヶ月一度も入浴できていなかった人が利用して下さった時には、このサービスを行って本当に良かったと感じた。
小規模で行う事によって被災者との密接かつ複数回のつながりを持つ事ができた。更に運営も被災者が行う事によって、自助活動的側面も併せ持ち、今後のつながりも期待でき孤立化、無縁化を防ぐ活動にもつながっていくことが期待できる。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
発災後、急遽準備した設備で運営した為、要支援者にとって充分な設備とは言えない完成度であった。
階段をスロープにするとか、手摺りの位置を吟味するなど利用者の身長や身体機能に合わせて様々な人に対応出来るよう設備を整える必要を感じた。
今回移動式お風呂を運営するに当たって得たノウハウと課題を今後に活かせるよう情報共有できるような活動を行っていきたい。
尚、今回の活動に使用した2t中古トラックの購入費及び荷台を浴室への改造費用は、別のNGOの助成金で行った。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/fukuisaibora/?locale=ja_JP
寄付してくれた人へのメッセージ
沢山の人に届くサービスは非常に重要ですが、大きなサービスでは漏れてしまう人が生まれることも忘れてはならないと思います。
今回の移動式入浴サービスは漏れてしまった少数の為に存在していました。
大多数をカバーできる大きなサービスと混乱の中で大きなサービスではカバーできない小さな声を拾える災害対応、どちらも充実していく社会を願っております。今回のご支援を感謝すると共に今後も継続的なご支援を賜りますようお願い申し上げます。