超物価高に見舞われているひとり親生活困窮世帯への食支援事業

団体名 特定非営利活動法人 フードバンクTAMA

都道府県 東京都

助成額 683,996円

活動開始日 2024/4/1

活動終了日 2025/3/31

助成金で行った活動の概要
多摩地域におけるひとり親困窮家庭や子どもの福祉支援施設等への食糧支援事業を2024年4月1日~2025年3月31日まで行いました。
経済的に困難な状況にある多摩地域のひとり親家庭を中心に、子ども社会福祉施設および子ども食堂への食糧支援を行うことで、生活の安定と子どもの健やかな成長を支援することを目的としています。具体的な活動は以下のとおりです。
(1)食糧支援の実施
・対象:多摩地域のひとり親家庭(延べ2,400世帯)、子ども福祉施設(延べ120施設)、子ども食堂(延べ360か所)、パントリー事業(延べ3,000世帯)
・支援内容:米、レトルト食品、缶詰、調味料、お菓子、野菜などを定期的に配布
・配布回数:月各団体・施設に最低1回
(2)子ども食堂等との連携
・地域の子ども食堂と連携し、必要とされる食材の提供
・食堂運営者との定期的なニーズヒアリングを実施
(3)啓発と広報活動
・SNSを活用した情報発信と食品提供企業や地元農協などとのマッチング支援

活動日数 361日

支援対象者実人数 800人

支援対象者延べ人数 18000人

参加ボランティア実人数 12人

参加ボランティア延べ人数 144人

本助成金による活動の成果
本事業を通じて、多摩地域におけるひとり親家庭を中心とした困窮世帯への食糧支援を実施し、延べ5400世帯に対して定期的な支援を行いました。物価高騰や生活環境の不安定さが続く中、食の安定を支えることで、保護者の精神的負担を軽減し、子どもたちが安心して日々を過ごせる環境づくりに寄与しました。特に、子ども食堂や地域の福祉施設との連携を強化したことにより、単なる物資の提供にとどまらず、地域全体で子どもたちの健やかな成長を支えるネットワークの形成が進みました。
また、支援を受けた家庭からは、「支援があることで家計の見通しが立てやすくなった」「子どもが配布されたお菓子を楽しみにしている」といった声が寄せられ、支援が実際の生活において大きな助けとなっていることを実感しました。食堂運営者からも、「栄養バランスを意識したメニュー提供が可能になった」「地域とのつながりが強くなった」との評価を受けており、本事業が地域福祉の向上に貢献していることが明らかになりました。
今後もこうした支援を継続・発展させ、より多くの家庭に届けていく体制づくりが求められています。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題として浮かび上がったのは、継続的かつ安定的に食糧を確保する体制の構築です。企業や個人からの寄付に頼る側面が大きく、時期によっては食材が偏ることや量が不足することもありました。また、支援対象者のプライバシーを守りながら、必要な情報を適切に把握する仕組みの整備も今後の課題です。
結果、見えてきた課題としては以下の5点があげられます。
1継続的な食材確保のため、企業・団体との連携強化
2物価高による格差の拡大と広がりへの対策
3食糧支援のみならず、学習支援・相談支援等との連携構築
4支援対象者のプライバシー保護と情報共有のバランス
5事業継続資金確保

また今回の食糧支援活動を通じて、多摩地域におけるひとり親家庭や福祉施設への食支援のニーズが非常に高いことを改めて実感しました。今後は、地域の食品関連事業者や農家との連携をさらに強化し、余剰食材の有効活用やフードロス削減と支援活動を結びつける仕組みを構築していきます。また、食支援に加えて、学習支援や生活相談など、多面的な支援に繋がるネットワークの拡充も視野に入れています。行政や他の支援団体とも情報共有を行い、地域ぐるみで子どもと家庭を支える体制を目指します。将来的には、支援を受けた家庭が今度は支援側に回るような、持続可能な循環型の地域福祉モデルの実現を目指してまいります。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://foodbank-tama.com/
https://www.facebook.com/foodbank.tama



寄付してくれた人へのメッセージ
今回のご支援で、多くの方に食料品をお届けすることができました。感謝の声がたくさん寄せられています。どうもありがとうございました。
また引き続き、温かいご支援をいただければ大変ありがたく存じます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。